ストレートパーマ剤の種類と特徴

縮毛矯正においてもどんな薬剤をセレクトするかはもっとも重要な局面です。当美容室では自社開発のオリジナル薬剤も使用していますがここでは一般的に使用されるストレートパーマ用薬剤をご説明いたします。

医薬部外品

チオグリコール酸アンモニウム
還元力★★★★★
におい★★★★
アルカリ性で還元力が強い分、ダメージへつながりやすい。揮発性が高いので刺激臭が強いものの、反面、髪の残留アルカリ度は揮発するので低いのが特徴。

チオグリコール酸モノエタノールアミン
還元力★★★★★
におい★★★
アルカリ性で還元力が強く、ダメージへつながりやすい。揮発性は低く、刺激臭は弱いが、揮発せず髪に残留アルカリとして残るため、ダメージの原因になりやすい。

システイン類
還元力★★★★
におい★★
アルカリ性で還元力が弱く、刺激臭も弱い。やわらかな質感が得られ、髪のダメージが少ないが矯正力が弱いためダメージ毛に使うことが大半。大抵はチオグリコール酸とミックスして使用する。

化粧品に分類される物質

アルギニン
還元力★
におい★
弱基性(アルカリ)の性質の毛髪ケラチン含有アミノ酸。アルカリ性質なので、アミノ酸でありながらキューティクルを膨潤させることもできる。保湿力に優れ、主にトリートメント剤に配合されることが多く、仕上がりはやわらか。アルギニン自体が毛髪に含まれるアミノ酸なので、髪に残留してもダメージに繋がりにくい。従来のアルカリ剤の代わりとして、ストレートパーマ剤にも含まれていることが多い。

サルファイト(亜硫酸)
還元力★★
におい★★
強アルカリ性だが還元力が弱く、髪へのダメージは少ない。髪がやわらかな質感になる。還元力が弱いので、単体で使うことは少なく、トリートメント剤に混ぜるなど、質感改善を目的で使うことが多い。ただし、アルカリ度が高いのでダメージ毛に使用すると傷んでいる部分が縮れてしまうこともあるので注意が必要です。

ラクトンチオール(スピエラ)
還元力★★★★★
におい★★★★★
新還元剤でスピエラと名付けられている。酸性領域でりながら、還元率はシステイン類と同等。毛髪を膨潤させずに還元するため、傷みが少なく手触りが良くなる。システアミンに比べ、残臭は少ないが、施術中のにおいはシステアミン以上でかなり匂います。

システアミン
還元力★★★★
におい★★★★★
弱酸性から微アルカリ性でありながら還元力が強い。分子量が小さく、キューティクルをあまり傷つけずに浸透するため、髪へのダメージが少ない。最大のデメリットは毛髪内部への残留と刺激臭が強いこと。特に髪が濡れているとかなり強いにおいが発生し、施術後しばらくの間、その刺激臭が髪に強く残る。

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